列車と衝突、軽の83歳死亡 いわき・磐越東線踏切、乗客1人けが

列車と衝突した軽乗用車=21日午後2時25分ごろ
21日午後1時半ごろ、いわき市好間町下好間のJR磐越東線の枡形踏切で、軽乗用車と郡山行きの普通列車(2両編成)が衝突した。いわき中央署によると、軽乗用車を運転していた同市平字七軒町、会社役員の男性(83)が死亡した。列車には乗客46人と運転士1人が乗っており、乗客1人が腰を痛める軽傷を負った。同署が事故の原因を調べている。
同署やJR東日本などによると、軽乗用車は列車と衝突後、踏切から約40メートル離れたくぼ地に転落した。男性は車内で発見された。踏切には遮断機と警報機が設置されており、事故当時は正常に作動していたという。
現場は、JRいわき駅から西に直線距離で約1.7キロ離れた住宅街の一角。衝突の音を聞いたという近隣住民の70代女性は「『どんっ』と、初めて聞く大きな音だった。この踏切で事故が起きたという話は聞いたことがない。びっくりした」と心配そうな表情で語った。
事故の影響でいわき―郡山間の上下線計3本が運休した。約120人の足が乱れた。