双葉っ子の学習、東大生ら支援 町立学校で「サマースクール」

 
学生に学校内を案内する子どもたち

 東京大学生らでつくる東大浜通りプロジェクトは21日、いわき市の双葉町立学校を訪れ、児童生徒の学習を支援するサマースクールを行った。22日まで。双葉町の子どもたちを対象とするのは初めてで、さまざまな活動を通して学生と交流を深めた。

 同プロジェクトは東大大学院教育学研究科の大塚類准教授と学生が2018年から、相馬市などで行っている取り組み。今回は東大の学生、院生をはじめ都留文科大と法政大の学生計33人が学校を訪れた。

 初日は学校の探検マップを基に、子どもたちが学生を案内しながら学校内を巡ったほか、夏休みの宿題の学習支援、カードゲームを使った交流も行った。昼食には子どもたちと学生が一緒にそうめんを作った。

 町の学校設置検討委員長を務める大塚准教授は「今後町に戻る学校について、子どもたちの意見などを設置検討委の議論に反映させる。学校が戻った後も継続して双葉町の教育にかかわりたい」と話した。一部の学生は23日、双葉町を訪れ、旧双葉中や駅西住宅など町内を視察する予定。