若元春ら「後輩」と稽古 福島夏合宿、学法福島高4人に胸貸す

 
朝稽古に打ち込む若元春(左)=22日午前、福島市相撲場

 福島市出身の若隆元、若元春、若隆景の「大波3兄弟」が所属する大相撲荒汐部屋の福島夏合宿は4日目の22日、市相撲場で朝稽古などが行われた。3兄弟の母校、学法福島高の相撲部員4人が稽古に加わり、力士が高校生に胸を貸した。

 力士らは午前6時半ごろに稽古を始め、取組やぶつかり稽古で約2時間半にわたり鍛錬した。若隆元や若元春らが気迫あふれるぶつかり合いを見せ、約800人のファンを沸かせた。

 部員は若元春や大賀、丹治らとぶつかり稽古などで胸を合わせた。阿部佑磨主将(3年)は「若元春関は体を当てた時の重さや感触が全然違った。新鮮だった」と関脇の強さを肌で感じた様子だった。

 若元春は稽古後「これだけたくさんの方に興味を持ってもらえて励みになる」と語った。後輩との稽古を振り返り「相撲界の未来を担う後輩が育っていてうれしい」と成長を期待した。