高校生考案 エシカルマーク 県、認証制度で活用

ロゴマークや菓子開発の取り組みを報告した高校生
県内の高校生が、社会問題や地球環境などに配慮した商品を選ぶ「エシカル消費」を普及させるため、ロゴマークや菓子などを開発した。県との協働事業に携わった高校生10人が23日、内堀雅雄知事と福島市で懇談し、取り組みを報告した。マークは県の新認証制度で活用される。
エシカルは「倫理的」の意味で、福島西高の生徒5人がマークを作成した。企業向けに「樹木の成長」、消費者向けに「資源循環」を表現した2種類を考案。2年生の石井文平(ぶんぺい)さんは「最初はエシカルという言葉を知らなかったが、日常生活にも関わっている」と気付きを語った。
あさか開成高の生徒5人はニンジンなどの絞りかすや規格外食材を活用し浜通り、中通り、会津の各地方をイメージした3種類のクッキーを開発。2年生の阿部遙那(はるな)さんは「たくさんの人を巻き込み、エシカルを心がけた消費活動の普及に取り組みたい」と話した。
内堀知事は「エシカルは笑顔につながる。笑顔の輪をぜひ広げてほしい」と呼びかけた。
県はエシカル消費啓発に取り組む小売事業者らを認証する新制度の創設を検討しており、マークを活用する方針。高校生は今後、小売店でのイベントに参加し、クッキーの販売などを通じてエシカル消費の実践を呼びかける。初回は26、27の両日午前10時~午後5時、福島市のイオン福島店1階で開く。
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