文具・事務用品の文化堂、来春ビル再建へ 福島、昨年地震で被災

 
文化堂ビルの外観イメージ

 文具・事務用品店などを展開する文化堂(福島市)は来年4月ごろのオープンを目指し、同市上町の県庁通りに地上4階建ての「文化堂ビル」を建設する。

 昨年3月に発生した本県沖を震源とする地震で同社が所有する1961年建設の「上町センタービル」が大規模半壊の判定を受けたため、国のグループ補助金を活用してビルを建て替える。現在は同市御山に仮店舗を設けており、完成後に再び移転する。

 新たなビルは延べ床面積959平方メートル。1階は自社の文具・事務用品店とベーグル店が営業し、県庁通り商店街のイベントなどに使用できるスペースも確保する。2階はカフェとセレクト文具の店舗「ペントノート」、3階は同社事務所が入り、4階は料理やヨガの教室などを開催するスペースを設ける。外観は白が基調のデザインを採用した。

 中野義久社長(44)は県庁通商店街振興組合の理事長も務めており、「まちのにぎわい創出に寄与することを考えて設計した。ビルをランドマークのような場所にし、県庁通りやその周辺を『面白いエリア』にできれば」と力を込める。

 「藪内ビル」も改修

 また、文化堂ビルに隣接する地上4階建ての「藪内ビル」も改修が行われる。眼鏡店のオプティカルヤブウチ(福島市)が所有しており、来春ごろのオープンに向けて店舗を誘致する。