来年も福島で...荒汐部屋「夏合宿」25日終了 延べ3200人が見学

 
朝稽古で取組をする丹治(手前右)と見守る若隆元(右)、大賀(左)。連日、郷土出身力士を応援しようと、多くのファンらが訪れた=福島市相撲場

 福島市出身の力士、若隆元、若元春、若隆景の「大波3兄弟」が所属する大相撲荒汐部屋は24日、市相撲場で行っている「福島夏合宿」の朝稽古を終了した。

 荒汐親方(元幕内蒼国来)は稽古後、報道陣の取材に応じ「思った以上に多くの応援を受け、良い合宿になった。来年も引き続き福島でやりたい」と合宿の継続に意欲を見せた。合宿は25日に終わる。

 朝稽古の最終日には若隆元や、福島市出身の大賀と丹治の「丹治兄弟」が参加し、息を荒くしながら、ぶつかり稽古に汗を流した。見学に約400人が訪れ「がんばって若隆元」と書かれたメッセージカードを掲げるファンもいた。稽古が終わると見学者から大きな拍手が力士たちに送られた。

 午前6時半からの稽古にもかかわらず、5日間で延べ約3200人が見学に訪れた。荒汐親方は「郷土出身力士にとって大きな力になったと思う。また強くなって帰ってきたいと思ったはずだ」と強調。来年も福島での合宿が実現した場合について「ファンとの交流ももっと増やせるようにしたい。力士を囲んでの講演やちゃんこの振る舞いも検討したい」と語った。