浄水施設に木材パネル活用 南会津町に水道イノベーション賞特別賞

水道イノベーション賞特別賞を受賞した水道施設
南会津町環境水道課は、日本水道協会主催の本年度「水道イノベーション賞」で特別賞を受賞した。浄水施設を、木材パネルを活用して更新し、森林再生やカーボンニュートラルに貢献した点が評価された。
水道イノベーション賞は、水道事業の優れた取り組みを表彰している。同課は、同町の主に田島地区に水を供給するためのコンクリート構造の水道施設を、老朽化のために更新する際、南会津の山間地形を生かす目的で木材を採用。木を活用することで、結露防止による建物劣化の抑制や、施工時間の短縮につなげた。
同課によると、コンクリートよりも木材の方が増改築に対応しやすく、耐用年数も同程度に保つことができる。
同課水道係長の星善介さんは「施設を活用し、持続可能な社会の実現に貢献したい」と話している。