伊達消防組合、救急車に心電図伝送システム 病院と連携、迅速対応

伊達地方消防組合が導入した「12誘導心電図伝送システム」
伊達地方消防組合は今月から、救急隊が現場からインターネットで患者の心電図データを病院に送る「12誘導心電図伝送システム」を導入した。救急車にシステムを搭載することで、車内から心電図を伝送することができ、急性心筋梗塞の疑いがある患者に対して迅速な診断、治療につなげる。
システムの導入は昨年運用を開始した福島市に続き、県内2例目となる。同消防組合は伊達と桑折、国見、川俣の1市3町で構成され、管外の病院に搬送する機会も多いことから、中央署と4分署に各1台ずつ配備した。公立藤田総合病院(国見町)のほか、福島市内の七つの病院と連携している。
システムを利用し、傷病者の心電図データを救急車内から送信することで医師らと即時に共有できるため、治療までの時間が約20~30分短縮できる。本県は心筋梗塞による死亡率が高いのが現状で、病院到着前に診断や手術準備を行うことで、死亡率の低下を目指す。
伊達地方消防本部警防課の佐藤雅俊主任主査・救急係長は「心筋梗塞は一刻も早い治療が重要。救急隊ができることに全力を尽くし、一人でも多くの命を救いたい」と話した。
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