「安達太良山噴火」想定し防災訓練 行方不明者捜索や救助確認

 
負傷した行方不明者を発見し、搬送する自衛隊員

 安達太良山火山防災協議会は29日、安達太良山の噴火を想定した防災訓練を安達太良山周辺で行い、関係者が行方不明者の捜索や救助などの対応を確認した。

 県や県警、消防、自衛隊、二本松市、郡山市などから約60人が参加。訓練は28日正午ごろ、安達太良山沼ノ平火口で小規模噴火が発生し、8人の行方不明者がいるとの想定で行われた。

 参加者は二本松市の奥岳登山口に設置した現地災害対策本部で捜索・救助の役割分担や行方不明者の情報、火山の活動状況などを確認。県消防防災ヘリによる上空偵察やピックアップ訓練のほか、入山して負傷した行方不明者を発見し、担架で搬送して消防の救急隊に引き継ぐ訓練を実施した。30日は県庁などで県と関係自治体、機関がオンラインで図上訓練を行う。