入居者に向精神薬飲ませ意識障害に...老人福祉施設の元職員逮捕

 

 いわき市平の老人福祉施設で入居者に向精神薬を服用させて意識障害を負わせたとして、いわき中央署は31日午前9時20分ごろ、傷害の疑いでいわき市好間町小谷作字ヲミカト、元同施設職員の無職の女(53)を逮捕した。

 逮捕容疑は、同施設職員だった6月10日午後8時ごろ、入居者の80代女性に向精神薬などを服用させ、意識障害を引き起こさせた疑い。同署によると女性は命に別条はなく、薬による後遺症もないという。

 女は「飲ませたのは間違いない」と容疑を認めており、「入居者を落ち着かせて、仕事を楽にしようと思った」などと供述しているという。捜査関係者によると服用させた薬は女性に処方されておらず施設外部から持ち込まれたとみられるという。同署は薬の種類や入手ルート、服用させた量などを調べている。