いわき・赤井嶽薬師常福寺で「火渡り」 無病息災や交通安全願う

 
いわき市の赤井嶽薬師常福寺で行われた「柴燈大護摩供」

 いわき市の赤井嶽薬師常福寺は1日、同寺で「柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)」を行った。見せ場の「火渡り」では、約200人の参拝客が護摩の上をはだしで歩き、無病息災や交通安全などを願った。柴燈大護摩供は、同寺院に古くから伝わる修験道の伝統儀式。山伏姿の僧侶がヒノキを積んで作った高さ約2メートルの護摩壇を囲み、ほら貝や太鼓を鳴らしながら護摩壇に点火した。

 地域住民の願いが書かれた約2千本の護摩木を燃え上がる護摩壇に投げ入れ、諸願成就や震災からの復興などを祈った。上野宅正(たくしょう)住職(50)は「復興や風評払拭、世界平和など皆さんの安穏を願った」と語った。