福島大に水素エネルギー研究所 24年度設立へ、地産地消を推進
福島大が来年度、学内に「水素エネルギー総合研究所(仮称)」を設立する方針であることが1日分かった。水素エネルギーの教育や研究を進め、エネルギーを地産地消する「ふくしまモデル」をつくり、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現に貢献するのが狙い。同研究所設立に向けた予算が、文部科学省の来年度予算案の概算要求に盛り込まれた。
同大関係者によると、大学は近く研究所の概要について発表する。研究所では、水素エネルギーの製造、貯蔵、輸送、利用といったエネルギーチェーンを強く意識した教育や研究を行っていくという。
本県には世界有数の水素の製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」(浪江町)があり、水素に関するさまざまな実証事業が進められている。同大が水素エネルギーの活用などを学術面から後押しすることは、「再生可能エネルギー先駆けの地」を目指す本県にとって大きな追い風となる。
研究所設立に向けた予算は、文部科学省の新規事業「教育研究組織の改革に対する支援」(85億円)の中に盛り込まれた。
- 処理水、2回目放出準備始める 福島第1原発、海水で薄め水槽に
- 「伊達橋」復旧、26年以降か 東北整備局、24年入札・工期2年
- 福島交通、飯舘村役場乗り入れ 路線バス、住民来庁の利便性向上
- 【速報】東北サファリパークを家宅捜索 業務上過失致死疑い
- 震災乗り越えた人...新型コロナ対策に順応 福島医大・研究チーム
- 福島医大、ベンチャー称号贈る 血液中の抗体から分析の企業に
- 衣替え始めました!福島成蹊高 ブレザーや学生服の生徒ら登校
- トラフグ「福とら」初水揚げ 相双沖ではえ縄漁、県内外出荷へ
- 楢葉町「ユズ買います」 町内家庭から、農業再生へ特産品使用
- 双葉で働く、潮流つくる 浅野撚糸社長、進出で「奇跡起きた」