大内宿守る水のアーチ、防災の日に合わせ訓練 重要伝統的建造

 
水の放物線が描かれた、かやぶき屋根の町並み =大内宿

 「防災の日」の1日、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている下郷町の大内宿で防災訓練が行われた。かやぶき屋根の町並みに水の放物線が描かれ、参加者が火災の際の対応を確認した。

 歴史的文化遺産を守るため、住民の自主的防災活動として実施している。消防団や婦人消防隊、大内宿火消組などから約40人が参加。訓練開始のサイレンが鳴ると放水銃22基から一斉に放水し、かやぶき屋根より高い位置で水のアーチをつくった。

 大内宿防災会長の佐藤一夫さん(59)は「日頃の訓練を通して、防災意識を高めていきたい」と話した。