大玉とマチュピチュ、友好永遠 2村長が交流活動指針に調印

南米ペルー・マチュピチュ村のエルビス・ラトーレ村長は2日、友好都市協定を結んでいる福島県大玉村を就任後初めて訪問した。ラトーレ村長と大玉村の押山利一村長は、両村の教育や農業、観光などで交流する内容を明確にする「友好都市交流活動指針」に調印した。両村は年に数回、オンライン会議を開き、指針を軸に交流方法や地域の課題解決に向けて話し合う見通しだ。
大玉村出身の野内与吉がマチュピチュ村の初代村長を務めたことなどが縁で、両村は2015年に友好都市協定を結んだ。しかし、近年は新型コロナウイルスなどの影響で交流ができない状態が続いた。ラトーレ氏が1月に新村長に就任したことや、新型コロナの感染症法の位置付けが5類に移行したことを踏まえ、両村が親睦を一層深めていくよう指針をまとめた。
指針には主に教育、農業、観光・経済の3部門の方向性が盛り込まれた。教育部門では、両村の子どもたちのオンライン交流に向けた仕組みづくりなどを進める方針だ。農業部門では、マチュピチュ村が水稲など日本の農業に興味を示しているため、大玉村が露地栽培や施設園芸など農産物の栽培方法について情報提供する。
観光・経済部門では、両村が互いの観光や特産品を紹介し、経済が活性化する仕組みをつくるとした。
大玉村で2日に行われた調印式では、押山村長とラトーレ村長が指針を記した書面を取り交わした。押山村長は「大玉とマチュピチュの将来や交流の在り方を考えていきたい」と歓迎し、ラトーレ村長は「これからもこのつながりを続けていきたい」と意欲を語った。
一行は5日まで、村内に滞在し、村民と交流したり、農業を視察したりする。
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