大東大生が被災地研修 請戸小など訪問、本県の課題考える

東日本大震災・原子力災害伝承館で説明に聞き入る学生=双葉町
大東文化大の「福島被災地研修」が3日、浪江町などで始まった。学生11人が3日間の日程で東日本大震災からの本県復興の歩みに触れ、東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出など、福島が抱える課題に理解を深める。
大東大と福島民友新聞社が2020年に結んだ包括的な連携協定に基づいて企画された。政治、社会経済、経営各学科の2、3年生10人と文学研究科教育学専攻の院生1人が参加、法学部政治学科の若林悠准教授らが同行している。
一行は浪江町請戸の震災遺構「請戸小」と双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館を訪問した。夜には浪江町の宿泊施設「いこいの村なみえ」で勉強会を開き、福島民友新聞社の中田和宏編集局次長が「処理水の海洋放出」をテーマに講話し、学生が風評問題などについて意見を交わした。
大学の防災サークル「ステラ」の代表を務める社会経済学科の泉田峻さん(21)は「過去から学ぶことが大事だ。(研修の成果を)サークル以外の若者にも伝えたい」と強調。院生の芹沢優仁(ゆうじん)さん(23)は卒業式の準備が進められたままとなっている請戸小に衝撃を受けた様子で「児童はここで式を挙げたかったのだろう」とおもんぱかった。
4日は学生が第1原発を視察するほか、浪江町職員を招いた勉強会を開く。
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