若松市、健診委託1400万円未払い 契約など怠る、職員自費対応も

 

 会津若松市は4日、県保健衛生協会などに委託している職員健康診断事業で、2021年度と昨年度の委託料1468万円が未払いになっていると発表した。人事課の主任技査が委託契約の締結や、委託料の会計処理を怠っていたためで、主任技査は委託料のうち314万円を自費で支払っていた。

 市によると、委託料未払いがあるのは衛生協会に委託した職員健康診断、子宮がん施設検診と、会津若松医師会に委託した乳がん施設検診。主任技査が6月、自ら上司に報告し発覚した。

 市によると、主任技査は「(健診に関する)職員からの相談を優先し、契約を後回しにした」と説明。自費で支払った理由については「期日が迫る中で上司に相談せず、支払ってしまった」と話しているという。

 市は14日開会の市議会9月会議に、未払いに対応するための補正予算案を提出する。主任技査が自費で支払った分については衛生協会、医師会に返戻を求め、市から主任技査に返す。

 市は8月31日付で、主任技査を減給6カ月(10分の1)の懲戒処分にした。当時の上司4人を減給、1人を戒告の懲戒処分としたほか、1人を訓戒とした。