被災地「座学と違った」 大東大生が被災地研修、中間貯蔵視察

 
空間放射線量を測定する学生=大熊町

 被災地研修で浜通りを訪れていた大東文化大の学生11人は日程最終日の5日、大熊町の中間貯蔵施設などを視察し、保管後の土壌の処分について考えた。

 県内の除染で出た土壌などが管理、保管されている施設の概要について説明を受け、バスで巡った。旧サンライトおおくま付近の展望台から広大な敷地を見渡したほか、空間放射線量の測定も体験した。研修を終え、政治学科の桜井真衣さん(20)は「(被災地に)足を運んだことでイメージが変わった。震災を知らない世代に受け継いでいくことが大事だと思った」と伝承の重要性をかみしめた。

 同学科の丸山仁衣奈(にいな)さん(19)は「(被災地の印象は)座学と違っていた。(震災、原発事故に)関心を持ち行動する人が増えてほしい」と強調した。

 研修は同大と福島民友新聞社との連携協定に基づき3日間の日程で行われ、学生は東京電力福島第1原発なども視察した。