「北泉海水浴場」客入り、19年以降で最少 南相馬、熱中症警戒

 

 南相馬市の北泉海水浴場への今年の海開き期間の入り込み客数が延べ2万2800人と昨年から4284人減少し、東日本大震災後に再開した2019年以降で最少となった。要因について市は、熱中症警戒による外出自粛のほか、新型コロナウイルス感染に伴う行動制限がなくなり「客足がほかの観光先に分散した可能性がある」と分析している。

 市が5日明らかにした。市によると今年の開設期間は7月15日~8月20日で、土、日曜日の客足が多かった一方、平日は伸び悩んだ。ピークは8月5日の延べ2125人だったという。

 市は「熱中症への懸念や新型コロナの(感染症法上の位置付けが)5類移行で行き先がほかのイベントなどに分散したのでは」とした。

 同海水浴場は震災による津波被害からの復旧工事などが進められ、19年に再開し、入り込み客数は19年が3万7732人、20年が2万3875人だった。21年は新型コロナの感染拡大の影響で海開きが中止となった。