伊達1時間雨量100ミリ 福島県内猛烈な雨、土砂災害など警戒続く

 
1時間に52.5ミリの雨が降り、9月の観測史上最大を記録した福島市。冠水した道路をゆっくり進む車が見られた=6日午後1時25分ごろ

 6日の福島県内は、活発化した前線の影響で、各地で大雨となった。記録的短時間大雨情報が出された伊達市付近では、午後2時までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられる。気象庁は、土砂災害や河川の増水や氾濫に厳重な警戒を呼びかけている。

 福島地方気象台によると、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、気圧の谷の影響で、県内では大気の不安定な状態が続いた。1時間降水量は福島市で52.5ミリ、同市茂庭で43ミリと9月の観測史上最大を記録。また浪江町で52.5ミリ、相馬市で48ミリを観測した。

 6日の降り始めからの降水量は、浪江町が89ミリ、飯舘村が86.5ミリ、いわき市山田が79ミリ、相馬市が77ミリ、福島市が66ミリ。7日午後6時までの24時間降水量は、いずれも多いところで中通り、浜通り、会津とも80ミリと予想されている。