うすい、大規模改装へ コンセプトは「夢としあわせを感じる店」

 
新設されるアトリウムのイメージ

 うすい百貨店(郡山市)は7日、11月~来年春にかけて館内を大規模に改装すると発表した。大改装は1999年に現店舗で営業を始めて以来初めて。働く女性と、高齢者から孫世代まで3世代が「夢としあわせを感じるお店」がコンセプトで、1階中央に開放的な休憩スペースを新設したり、化粧品売り場の面積を拡大したりする。

 来春、グランドオープン

 改装工事は既に始まっており、11月15日から段階的にリニューアルオープンしていく。来年3月下旬~4月のグランドオープンを予定している。

 改装するのは10階建てのうち地下1~2階。1階に新設する休憩スペースのアトリウムは、約130平方メートルのスペースにテーブルや椅子を並べ、多くの人が集まる交流の場とする。

 1階の化粧品売り場は面積を約1・5倍に拡大し、取り扱うブランド数やショップ数を増やす。東北の百貨店で初出店となるコスメセレクトショップ「フルーツギャザリング」などが新規出店する。地下1階は食料品売り場を拡大し、地元を中心に世界のウイスキーを取りそろえた売り場を新設する。2階はセレクトショップなどの出店を予定している。

 同百貨店は、売り上げが減少する衣料品部門の縮小などを進めており、3~10階についても売り場の在り方などを検討していく。改装に当たって店舗の一部休業の予定はあるが、全館休業はしない。

 同百貨店は「次世代に向けた百貨店に進化させ、中心市街地のランドマークを目指す」としている。

 高級ブランド閉店

 うすい百貨店内に入る高級ブランドのルイ・ヴィトンとティファニーの両店舗は、契約満了に伴い7日までに閉店した。閉店はルイ・ヴィトンが8月31日付、ティファニーが1月31日付。

 同百貨店は「ブランド店は閉店したが、改装を通じて百貨店ならではの強みを生かし来店者に喜ばれる店舗にしていく」とする。

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