「お、ねだん以上」な理念語る ニトリ会長「好奇心が革命の元」

 
経営理念などについて講演する似鳥さん

 家具量販店「ニトリ」を全国展開するニトリホールディングス(北海道)創業者の似鳥昭雄会長・CEO(79)が6日、福島市で講演し、ニトリ黎明(れいめい)期に抱いていた思いや、企業を成長させるために大切にしている理念について語った。

 ニトリの黎明期について「失敗や苦労の連続でもロマンとビジョンがあるから諦めずに続けられた。『世のため、人のため』『日本の暮らしを豊かに』という考えを抱いてきた」と振り返った。

 その上で「諦めない執念を持ち続け、明るく楽天的に工夫をし続けている」と現状を説明。「既存のやり方を捨てる勇気が必要。好奇心が革命の元になる。常に考え探し続けることが『ニトリの好奇心』だ」と紹介した。

 講演会はふくしん会の主催、福島信用金庫とふくしん経営者協議会の共催。ニトリは1967年に札幌市で創業。安く高品質の自社製品が支持を集め、一代で大規模チェーンを築き上げた。似鳥さんは約500人を前に、創業からの足跡や自身の取り組み、さまざまな失敗事例などを語った。