隊員4人を懲戒処分 福島駐屯地

 

 陸上自衛隊福島駐屯地(福島市)は8日、第44普通科連隊に所属する20~30代の男性隊員4人を懲戒処分にしたと発表した。処分はいずれも同日付。このうち2等陸曹(35)は後輩隊員を殴ってけがをさせたなどとして、停職4カ月となった。また暴行を知りながら上司に報告しなかったとして、20代の2等陸尉を減給1カ月(30分の1)とした。

 同駐屯地によると、2等陸曹は昨年10月26日、駐屯地内で後輩隊員を指導する際に、頬を平手打ちしたり腹部を蹴ったりするなどの暴行を加え、全治約2週間のけがを負わせた。隊員のけがを不審に思った別の隊員が昨年11月2日に報告し、発覚したという。自衛隊警務隊は傷害の疑いで2等陸曹を送検した。

 ほかに懲戒処分となった隊員2人のうち1人は3等陸曹(33)で、仙台市の飲食店で酒に酔った上で、後輩隊員を殴るなどしたとして停職1カ月とした。

 もう1人は無断欠勤をした陸士長(24)が停職1日となった。第44普通科連隊長の古庄明裕1等陸佐は「今後、隊員に対する指導や教育を徹底する」とコメントした。