福島市、事業本格化で財源不足続き...27年度に基金枯渇の恐れ

 

 福島市は2024~28年度の中期財政収支を試算した結果、大型事業の本格化に伴い各年度で財源が不足し、穴埋めするための基金も27年度に枯渇する見通しとなった。

 木幡浩市長は市内では24年度に完成を予定している市役所西側の(仮称)市民センター建設や、27年度オープンの計画となったJR福島駅東口の再開発が進んでいる。

 消防本部庁舎の建て替えやあぶくまクリーンセンター焼却工場の再整備なども控え、市がこれまでも厳しい財政状況を示してきた。

 今回の試算では各年度で30~50億円余りの財源不足が見込まれる。市は事業の適正な取捨選択や重点化、業務改革・効率化を徹底するとともに、国や県の補助金活用、未利用財産の積極的な処分なども通じて財源確保を図る考えを説明した。

 7日開かれた9月議会代表質問で、市側が答弁した。