いわきで男性死亡、停電は最大1万700戸 浜通りで浸水や土砂崩れ

 
豪雨により被害を受けたいわき市内郷宮町付近=9日午前8時ごろ

 台風13号に伴って発生した線状降水帯によりいわき市をはじめ浜通りの各市町村では9日、浸水や土砂崩れなどの被害が明らかになった。

 いわき市消防本部によると9日午前6時15分ごろ、同市内郷内町字水之出で「側溝に人が倒れている」と通行人から119番通報があった。70~80代とみられる男性が水に浸かった状態で見つかり、既に死亡していたとみられる。このほか、避難所となっていた内郷二中が浸水により閉鎖された。

 市災害対策本部によると、ピーク時には25カ所で307世帯644人が避難し、停電は常磐地区を中心に最大で1万700戸だった。

 9日午前7時現在で県道17路線、市道27路線で通行止めで、給水管や配水管の流出により常磐地区や内郷地区で38戸が断水している。市内では複数カ所で土砂崩れや道路冠水が発生しており、詳しい被害状況を調べている。