台湾旅行業者が会津に 定期便就航に先立ち、只見線や鶴ケ城巡る

 
定期便就航に先立ち観光地を視察した台湾の旅行業関係者ら=8日午後、三島町

 来年予定される福島空港と台湾を結ぶ定期便の就航に先立ち、台湾の旅行業関係者が8日、福島県内を視察した。奥会津の山あいを走るJR只見線を望める三島町のビューポイントなどを訪れ、本県の魅力に触れた。

 福島空港を巡っては、来年1月からの定期チャーター便や同3月末からの定期便就航に向け、県と台湾の格安航空会社(LCC)タイガーエア台湾などが覚書を結んでいる。

 視察にはタイガーエア台湾や台湾の旅行会社グロリアツアーなどから約10人が参加。旅行商品の参考などにするため、4~8日の日程で会津地方や隣県の栃木県の観光名所を訪問した。

 三島町のビューポイントでは、一行が只見川に架かる橋を列車が通過する様子を見学した。猪苗代町の道の駅前猪苗代いちご園、下郷町の大内宿、会津若松市の鶴ケ城なども巡った。

 視察後、台北市旅行商業同業公会の駱炫宏(ろけんこう)理事長は「城や温泉など会津地方の魅力に触れることができた。また来てみたいという気持ちになった」と語った。県内の観光名所について「台湾で知られていない部分もあり、プロモーションをしていく必要がある」と提案した。