【速報】処理水、初回の放出完了 期間中、問題確認されず

 
東京電力福島第1原発

 東京電力は11日、福島第1原発の処理水海洋放出について、同日昼に1回目の放出を完了したと発表した。8月24日に始まった放出は、大きなトラブルなく初回の放出を終えた。

 19日間の放出中、東電や国、県などが行った原発周辺の海水のトリチウム濃度検査では特異な値は確認されておらず、水産庁による海産物の検査でも問題は確認されなかった。

 東電は今後、放出関連設備の点検や初回の放出についての検証を進め、次の放出開始に向けた準備を進める方針。2回目の放出は今月下旬から10月上旬ごろを予定している。

 東電は本年度、4回に分けて約3万1200トンの処理水を放出する計画。初回の放出量は約7800トンを計画していた。