浜通りを中心とした記録的豪雨により、いわき市で水稲約７００アール、トマト約２１０アール、イチジク約２０アールのほ場が冠水し、出荷資材などが水没する被害が確認されたことが１１日、ＪＡ福島さくらへの取材で分かった。同ＪＡは９日に災害対策本部を設置し、被害の全容把握へ調査を進めている。

　同ＪＡによると、水田に土砂やがれきが流入したほか、トマトハウスでは最大７０センチほどが浸水したという。いわき市の山田営農経済センターや育苗関連施設では床上浸水の被害も確認されている。

　同ＪＡの志賀博之組合長は「いわき市をはじめとした管内で甚大な被害が発生しており、一日も早い復旧に向けて今後国や県へ支援を呼びかけながら取り組みたい」と話した。