昭和が近く、早く...博士峠バイパス開通、冬の交通確保、振興期待

博士トンネルを通り初めする式典出席者の車列 =10日午前、昭和村
昭和村と会津美里町を結ぶ博士トンネル(延長4503メートル)を含む国道401号博士峠バイパス(同7・5キロ)は10日、開通した。昭和村の現地で式典が行われ、関係者が悲願の開通を歓迎し、交流人口の拡大を通じた会津地方の振興などに期待を寄せた。
旧道に当たる博士峠は道幅が狭くカーブが続く上、冬期間は雪崩の恐れがあることから通行止めとなり、住民らは回り道を余儀なくされていた。このため、両町村を中心にバイパス化の要望があり、県は2014年度に事業着手、17年度に着工し、整備を進めてきた。
開通により、冬期間の通行止めの解消や安全な交通の確保が図られる。昭和村から会津若松市への移動時間は冬期間で約40分、冬期間以外は約10分の短縮が見込まれる。博士トンネルは県管理道路としては最長となっている。
式典で昭和村の舟木幸一村長は「子どもたちの将来のため、交流人口の拡大や産業振興など活力ある村づくりを進めていく」、会津美里町の杉山純一町長は「命をつなぐために必要不可欠なバイパス。(博士峠バイパスを含む)会津地方の交通ネットワークは地域の発展につながると期待している」とそれぞれあいさつした。
佐藤宏隆副知事は「開通により長年の課題が解決する。博士峠工区が会津地方にとって希望になり、幸福を運ぶことでさらなる発展につながることを期待している」と式辞を述べた。
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