藤原川の堤防2カ所決壊、いわき豪雨 収穫控えた稲など被害

 
コンクリートで覆われた堤防が決壊した藤原川=11日午前11時30分ごろ、いわき市常磐藤原町

  記録的な豪雨で、いわき市いわき市常磐地区などを流れる藤原川の堤防2カ所が決壊していることが11日までに、福島県の調査で分かった。他にも複数の場所で損傷被害があるとみられ、県いわき建設事務所は、被害の全容把握と復旧作業を急いでいる。

 同事務所によると、決壊したのは2カ所とも同市常磐藤原町で、コンクリート製の厚さ約50センチ、高さ3~4メートルの堤防が最大80メートルにわたって損傷したという。大量の水が田畑に流れ込み、収穫を間近に控えた稲などが被害を受けた。

 堤防の決壊を受け、内堀知事は10日、現場を訪れ、被災状況を確認した。視察後、復旧費などの財源確保に向け「国や政府に強く要請していく」と述べた。