浜通り豪雨、住宅被害1420棟に いわき、避難所3カ所に19人

校舎の復旧作業を手伝う藁谷さん親子=12日午前10時25分、いわき市内郷宮町・宮小
浜通りに大きな被害をもたらした記録的豪雨で、県は12日、いわき、南相馬の両市で新たに計40棟の住宅で浸水被害が確認されたと発表した。床上浸水は1177棟、床下浸水は242棟となり、全壊1棟を含めた住宅被害は計1420棟となった。県によると、調査は継続中で、今後も被害件数は拡大するとみられる。
非住家に関する調査も進み、公共建物45棟、その他139棟に被害が確認された。被害が大きかったいわき市内郷地区にある宮小は敷地全体が浸水し、休校を余儀なくされている。教職員を中心に、PTAやボランティアらが協力しながら復旧作業に当たっている。
藁谷幸那(ゆきな)さん(7)=2年=は12日、母親と共に復旧作業に取り組んだ。「自分の教室が泥だらけでびっくりした。早く学校に通えるように頑張りたい」と泥の付いた備品を水で洗い流したり、被害を免れた本を運んだりした。PTAの保護者と洗い流した棚を教室に戻すなどした母麻衣さん(29)も「できる限り力になりたい」と作業に汗を流した。
県によると12日午前9時現在、いわき市が引き続き避難所3カ所を開設しており計10世帯19人が身を寄せているという。道路被害は、いわき市の県道上戸渡広野線が路肩の崩壊により当面、通行止めとなっている。
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