「自衛隊の指示で謝罪」 福島地裁、強制わいせつ公判で2被告
陸上自衛隊郡山駐屯地(郡山市)に所属していた元自衛官の五ノ井里奈さん(23)に覆いかぶさり下半身を押し付けるなどしたとして、強制わいせつの罪に問われた元隊員の男(30)=懲戒免職=ら3人の第4回公判は12日、福島地裁(三浦隆昭裁判長)で開かれた。30歳男と29歳男の両被告の被告人質問が行われ、昨年10月に五ノ井さんに直接謝罪した点について、30歳男は「自衛隊から『謝ったら良い方向に進む』と言われた」、29歳男も「自衛隊の指示だった」と供述し、2人とも謝罪は自分の意思ではなかったとした。
公判は強制わいせつと認定される行為があったかどうかが争点となっている。
2人は「下半身の接触はなかった」と改めて無罪を主張した。
30歳男は格闘の技をかけてベッドに押し倒し、腰を振ったことについては認め「他の隊員から技をかけるよう指示されてやったが、(周囲の)反応がなく、笑いを取るためだった」と供述した。29歳男も五ノ井さんに格闘の技をかけ、覆いかぶさるような体勢になったことは認めながらも「腰を振ったことは一度もない」とした。
五ノ井さんは被害者参加制度を利用し、公判に参加。閉廷後、報道陣の取材に「全く反省していない印象を受けた。今日の証言はショックの方が大きい」と話した。
次回は25日午後1時半から、男(29)の被告人質問が行われる。
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