2年連続ワースト1位...ごみ排出量削減へ、郡山市がプロジェクト

 

 郡山市民1人1日当たりのごみ排出量が全国62中核市のうち2年連続でワースト1位になったことを受け、市は率先してごみ排出量削減プロジェクトを展開する方針を固めた。19日開会の9月議会に5145万円の関連予算案を提出する。

 品川萬里市長が12日に記者会見し明らかにした。プロジェクトでは本庁舎や学校、公民館にシュレッダー167台を導入し、リサイクルを推進する。個人情報が記載された書類は焼却処分しており、昨年度に市役所から排出、焼却処分した書類は年間214トンで、過去4年間で最多だった。市はごみを焼却する際に発生する二酸化炭素の排出量の抑制にもつなげる。

 さらに、市内の保育所と公共施設の各2カ所に試験的に生ごみの処理機を設置する。処理した生ごみを肥料にして、公共施設の花壇などに利用する。このほか、有識者を招いた事業者向けのセミナーを開催する。

 一般会計補正予算案の総額は66億8098万円で、原油価格・物価高騰対策、5類移行後の新型コロナウイルス感染症対策などに重点を置いた。議案は27件提出する。