豪雨被災者に新聞無償配布 いわき市、内郷に現地支援センター開設

 
内郷内町立町集会所に開設された現地支援センターで罹災証明書を申請する市民(左)ら

 いわき市は13日、記録的な豪雨で特に被害が大きかった内郷地区に現地支援センター2カ所を開設した。市職員らが消毒液や泥袋など支援物資の配布や貸し出し、罹災(りさい)証明書の申請受け付け、被災者からの相談に対応している。

 内郷内町立町集会所、内郷白水町上代集会所の2カ所に30日まで開設する予定で、時間は午前9時~午後4時半。内郷内町立町集会所を訪れた接骨院勤務の山崎真紀さん(49)は担当者に浸水被害を相談した。「どこに相談すればいいのか分からなかった。内郷支所は行列ができており、ためらった。近くにあって助かる」と話した。

 市は14日から、2カ所の現地支援センターで計約220部の新聞を無償で配布する。福島民友新聞社などが協力する取り組みで、浸水で家電が壊れるなどした影響で情報が届かない人を支援することが目的だ。

 市などは、被災者の生活再建に関わる支援内容をまとめたパンフレットも作成し、現地支援センターで配布している。

 市広報広聴課の草野隆弘課長は「現地支援センターまで行くことができない市民を支援するため、住民に必要な情報をまとめたものを戸別配布することも検討したい」と話した。