幸せ運ぶコウノトリ 棚倉に飛来「静かに見守って」

エサを探しながら田んぼの上を飛ぶ国の特別天然記念物「コウノトリ」=14日午後、棚倉町(吉田義広撮影)
国の天然記念物のコウノトリが、棚倉町に飛来している。幸せを運ぶともいわれるコウノトリの姿を地域住民が温かく見守っている。
地域住民によると、コウノトリは2羽飛来しており、同町八槻亀作付近の久慈川沿いの田んぼなどで目撃されているという。
コウノトリの保護や野生復帰に取り組む兵庫県立コウノトリの郷公園によると、野生のコウノトリはすみかにしている赤松の伐採などの影響で、1971年に絶滅した。その後、人工飼育などを行い、今年8月末現在で国内に383羽の野生のコウノトリが生息しているという。
同公園は、コウノトリを観察する際は150メートルほど離れ、驚かさないように静かに見守るほか、無断で私有地や農地に入らないなど、マナーを守るよう呼びかけている。