ヨーカドー郡山店、24年5月にも閉店 ベニマルが店舗継承で調整

郡山市西ノ内の総合スーパー「イトーヨーカドー郡山店」が来年5月にも閉店し、同じセブン&アイ・ホールディングス(HD)子会社のヨークベニマル(郡山市)が店舗を引き継ぐ方向で調整が進んでいることが14日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、郡山店の閉店後、店舗を改装した上でヨークベニマルが新店舗をオープンさせる見通し。郡山店には現在、1~4階に食品売り場のほか衣料品や飲食店など複数のテナントが入居し新店舗でも形態は大きく変わらないという。テナントを含めた店舗の管理をヨークベニマルが担う予定で、今後、新店舗での出店テナントの調整などが進む見通しだ。現在のテナントへの説明が始まっており、近く店舗従業員への説明会が開かれるという。
郡山店の閉店は、店舗を運営するイトーヨーカ堂(東京都)の親会社セブン&アイ・HDが進めている経営合理化の一環とみられる。同HDは地方の不採算店舗を中心にイトーヨーカドーの店舗数を削減する方針を示しており、郡山店について「閉店を含むさまざまな可能性を検討中だが、現時点で決まっていることはない」としている。
郡山店は1989年に開店。郡山市西部地区にある商業施設の中核店舗として30年以上にわたり地域のにぎわいを創出している。同じ敷地内には連絡通路でつながった商業ビルがあり、スポーツ用品店や家電量販店などが入居している。
県内のイトーヨーカドーは現在、郡山店と福島店(福島市)の2店舗。いわき市にあった平店は2021年2月に閉店し、跡地にはヨークベニマルなどが入る商業施設が整備される予定。セブン&アイ・HDは福島店について「福島店に限らず、全ての店舗の在り方を精査している段階」としている。
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