従来ワクチン効果...オミクロン派生型に「不十分」 福島医大研究
福島医大は15日、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「XBB・1・5株」に対し、従来のワクチンの効果は十分ではないとする研究結果を発表した。オンラインで記者会見した同大放射線健康管理学講座の坪倉正治主任教授は、20日からXBB・1・5に対応した新しいワクチンの接種が始まることから「特に高齢者については、新しいワクチンを1回は打つべきという方向性に矛盾はないと思う」としている。
坪倉氏らは、XBB・1・5株に似せて作ったウイルス「シュードウイルス」を使用。相馬市・南相馬市・平田村の計1420人から採血した血清に加えて感染過程を再現し、感染から身を守る力を示す「中和活性」の値を調べた。
その結果、感染を防ぐ力がほぼない値とされる100以下が55%で、感染を防ぐ力が全くない値とされる10以下が25・3%だった。また感染歴のある方が中和活性がやや高く「BA・1」や「BA・5」に対応した2価ワクチンの接種によって必ずしも中和活性が高くならなかった。
坪倉氏によると、シュードウイルスを使って千人以上の中和活性の値を調べたのは国内最大規模という。坪倉氏は「インフルエンザも毎年、型が変わって毎年1度は打っている。(コロナワクチンも)そのように移行していっている状況だと思う」としている。
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