豪雨被災地に支援の輪 消防団が災害ごみ搬送、ボランティア続々

浜通りに大きな被害をもたらした記録的な豪雨で被害を受けたいわき市で16日、市消防団が災害ごみの搬送支援を始めた。3連休初日ということもあり、受け入れ開始以降、最多となるボランティアが参加するなど、支援の輪が広がって復旧に向けた動きが加速している。「これからもいわき市に寄り添い続けて」。市災害ボランティアセンターは継続的な応援を求めている。
災害廃棄物の搬送支援を行った市消防団員は280人。被害の大きかった内郷地区を手分けして回り、住民に代わって災害ごみを仮置き場へ運んだ。自宅前に置かれた家財や家庭用品を運び出してもらった大楽利子さん(66)は「あっという間にごみがなくなり、ありがたい。道はきれいになり、臭いや衛生面での心配も少なくなった」と感謝した。
市消防団による同様の支援活動は、東日本台風の際も行われた。
市消防団は今後も状況に応じながら、支援活動を行う予定だ。内郷、好間地区を管轄する第5支団の石田一実支団長は「市民に役立つ仕事をしていきたい」と意気込んだ。
一方、ボランティアの受付会場には、大勢の人が訪れた。正午現在で参加したのは491人。14日の138人、15日の104人を大きく上回った。
ボランティアの受け入れを統括する篠原洋貴市社会福祉協議会事務局長は「人数が増えたことで、活動する現場を一気に増やすことができている」という。その上で「多くの人に被災地を気にかけてもらいうれしい。現場のニーズを丁寧に把握し、ボランティアに活動してもらうようにしていきたい」と話した。
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