国宝「白水阿弥陀堂」...10月にも拝観再開 浜通り豪雨で浸水被害

浸水被害を受けた白水阿弥陀堂
浜通りに大きな被害をもたらした記録的豪雨で浸水被害を受けたいわき市内郷白水町の国宝「白水阿弥陀堂」が、早ければ10月1日にも拝観を再開することが18日、お堂を管理する願成寺への取材で分かった。
同寺や市によると、白水阿弥陀堂は豪雨で近くを流れる新川が氾濫して周辺に水があふれたため、お堂が床上20センチほど浸水、庭園に土砂が流れ込むなどした。塀や管理事務所なども大きく被災した。
現在は境内の泥の撤去が完了し、砂利を敷き直すなど、拝観再開に向けて準備が進められている。
25日に文化庁が行う被害状況の現地調査で問題が指摘されなければ、10月1日から拝観を再開する考えだという。
18日は県や市の担当者約30人が白水阿弥陀堂を訪れ、同寺の関係者に話を聞くなどの現地調査を行った。
白水阿弥陀堂は建造物として県内で唯一、国宝に指定されている。