いわきで大雨、スタジアム浸水 秋季高校野球、一塁側ベンチなど

 
浸水した一塁側ベンチで水のかき出し作業を行う選手たち=19日午後3時10分ごろ、いわき市・いわきグリーンスタジアム

 県内は19日、大気の状態が不安定となり各地で局地的な大雨となった。このうち8日の豪雨で大きな被害を受けたいわき市では、第75回秋季東北地区高校野球県大会が行われており、会場のいわきグリーンスタジアムでは、地面をたたきつけるような大雨で球場の出入り口や一塁側ベンチなどが浸水した。

 一塁側にいた小高産業技術の選手たちは、水につかりながらバットやボールなどを運び出し、大会の運営を手伝う選手たちもグラウンド整備に使うトンボなどを持って水のかき出し作業を行った。

 スタジアムの出入り口からも水が迫り、スタジアムを管理する市公園緑地観光公社の職員らがスポンジなどを使って被害の軽減を図った。

 同公社の阿部友之事務局長・総務課長は「ここまでの浸水は初めて。明日も試合があるので復旧作業を進めたい」と話した。