郡山爆発事故、6社に賠償請求 弁当店運営会社と従業員が提訴

 

 郡山市の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」で2020年7月に起きた爆発事故を巡り、同市で弁当店を営むVOLONTE(東京都)と従業員男性が、運営元の高島屋商店(いわき市)や芙蓉総合リース(東京都)など6社に計約582万円の損害賠償を求めて地裁郡山支部に訴えを起こしていたことが19日、分かった。

 VOLONTEは、爆発した店舗近くで弁当店「マルヒデ郡山店」を運営していた。休業損害や売り上げ減少が生じたとして、約123万円を求めている。

 従業員男性は事故当時に勤務中で、現場付近で車を運転していた際に爆風に巻き込まれ、腰などにけがを負った。後遺症や通院の慰謝料として約458万円を求めている。訴状によると、6社はガス管を適切に設置、管理せずに事故を引き起こしたなどとしている。

 高島屋商店は「担当者が不在」とし、芙蓉総合リースは「コメントは差し控える」としている。