いわきで大雨、球場出入り口やベンチが浸水 高校球児ら復旧作業

 
大雨で浸水した一塁側ベンチ。選手が水のかき出し作業に当たった=19日午後3時10分ごろ、いわき市・いわきグリーンスタジアム

 19日の県内は大気の状態が不安定となり、午後に雷を伴う激しい雨の降った所があった。福島地方気象台によると、いわき市平では1時間当たり26.5ミリの雨が降り、気象台は大雨警報(浸水害)を出して警戒を呼びかけた。

 1時間降水量はこのほか伊達市梁川で24.0ミリ、石川町で21.5ミリ、南相馬市原町で15.5ミリだった。

 20日の県内は高気圧に緩やかに覆われるが、上空の寒気や暖かく湿った空気の影響で曇りや晴れとなり、雨の降る所がある見込み。

 19日に県内で局地的な大雨が降った地域のうち、いわき市は8~9日の記録的豪雨に続いて一時激しい雨に見舞われた。第75回秋季東北地区高校野球県大会が行われていたいわきグリーンスタジアムでは、地面をたたきつけるように雨が降り、球場出入り口や一塁側ベンチなどが浸水した。

 一塁側にいた小高産業技術の選手は水に漬かりながらバットやボールなどを運び出し、大会運営を手伝う選手もグラウンド整備に使うトンボなどを持って水のかき出し作業に当たった。

 球場出入り口からも水が迫り、管理する市公園緑地観光公社の職員らがスポンジなどを使って被害の軽減に努めた。

 公社の阿部友之事務局次長・総務課長は「ここまでの浸水は初めて。明日も試合があるので復旧作業を進めたい」と話した。

 先の記録的豪雨で被害が集中した内郷地区など市内各地の道路も冠水した。床上1メートルほどの浸水被害を受け、片付けをしていた同市内郷内町の小野寺タカ子さん(81)は「側溝などに泥が残っているためなのか、道路が冠水しやすくなっている。不安で作業が進められない」と疲れ切った表情を浮かべた。

 今回の雨の影響で市内各地で最大3105戸が停電した。市によると、同市常磐湯本町で土砂崩れが起きたとの情報があり、市道1路線を新たに通行止めとした。「湯本駅前みゆきの湯公衆浴場」では待合室の天井の一部が落下したため、当面の間休業とした。