凱旋勝利に笑顔 女子プロレス遠藤選手(若松出身)「声援が力」

 
得意技のキャメルクラッチで桐生選手からギブアップを奪った遠藤選手(奥)=20日午後、会津若松市文化センター ⓒ東京女子プロレス

 プロレス団体「東京女子プロレス」に所属する会津若松市出身のプロレスラー・タレント遠藤有栖(ありす)選手(25)の凱旋(がいせん)興行が20日夜、市文化センターで行われた。遠藤選手はメインの6人タッグマッチ戦に出場、勝利を挙げて故郷に錦を飾った。遠藤選手は「去年の凱旋興行で『成長した姿を見せる』と言った。今年は成長した姿を見せられたと思う」と笑顔を見せた。

 凱旋興行は昨年10月に続いて2度目。地元にとどまらず、県内外から多くのファンが訪れ、満員札止めとなった。遠藤選手は鈴芽選手、宮本もか選手と組み、辰巳リカ選手、渡辺未詩(みう)選手、桐生真弥(まひろ)選手組と対戦した。

 試合は場外乱闘で幕を開け、遠藤選手は攻め込まれる場面もあったが、得意技の「磐梯山」(ステップ式ミサイルキック)や水車落としなどを繰り出し、最後は得意技のキャメルクラッチで桐生選手からギブアップを奪った。

 今年は新型コロナウイルスの5類移行に伴い昨年と一変、会場から大声援が送られた。遠藤選手は「会津で初めて声援をもらえてとてもうれしかったし、力になった」と声を弾ませた。

 注目の一戦を終え「自分にとって力をもらえるし、宝物がいっぱいある場所」と古里に思いを寄せ「チャンピオンベルトを巻くのが目標。来年も凱旋興行が実現したら、ベルト姿で登場したい」と意気込みを新たにした。