岩渕さん(若松)特選 日展に県内から13人が入選

 
日展の工芸美術部門で特選を受賞した岩渕さんの「円舞」

日展特選.jpg岩渕浩之さん

  美術の全国公募展、第10回日本美術展覧会(日展)の洋画、工芸美術両部門の特選受賞者を含む入選者が22日発表された。工芸美術では会津若松市の漆芸作家岩渕浩之さん(63)が、研ぎ出し蒔絵(まきえ)の作品「円舞」で特選を受賞したほか、県内から10人が入選した。新入選者はいなかった。洋画では県内から福島市の篠田ますいさんら3人が入選した。

 岩渕さんの受賞作は、木漏れ日の中を舞うセキレイのイメージが、金の輪で美しく表現された研ぎ出し蒔絵。夜光貝の螺鈿(らでん)、セキレイを表現する卵殻、金蒔絵など多くの漆芸技法が巧みに駆使されている点が高く評価された。岩渕さんによると、県内の漆芸作家で日展特選受賞は、岩渕さんの師、故角田弘司さんに続き2人目。

 岩渕さんは20代から日展や漆の美展などで活躍。日展では昨年までに入選23回を数えていた。特選を受賞し「一つの目標として長くやってきたのでうれしい。ただ、まだまだやりたいことは多く、次の可能性を求めて頑張りたい」と語った。

 他部門の入選発表は、書が23日、日本画と彫刻が26日。大臣賞などの発表は11月2日。

 特選を除く本県関係の入選者次の通り。
 ◇県内在住 ▽工芸美術=高橋幸一、半沢敬子(福島市)坂内憲勝(会津若松市)近藤賢、近藤学(いわき市)菊地隆(白河市)井上善夫(二本松市)冨沢利男(南相馬市)吉田みち子(桑折町)渡辺雅旺(会津美里町)▽洋画=篠田ますい(福島市)茅原佳介(須賀川市)羽根田隆(相馬市)

 ◇県内出身 ▽工芸美術=平野博次(千葉市)▽洋画=志賀一男(宮城県)政木久美子(千葉県)渡辺ひろ子(千葉県、新入選)渡辺正博(東京都)