「浪江の観光資源」発信 町と協定、トップツアーズが国内外へ

 
締結式に臨んだ足立氏(左)と吉田町長

 浪江町と旅行大手の東武トップツアーズ(東京都)は24日、観光振興に関する連携協定を結んだ。同社が持つネットワークやノウハウを最大限活用し、同町の魅力を国内外に戦略的に発信するほか、観光受け入れの体制づくりなども進める。同社が県内の自治体と協定を結ぶのは今回が初めて。

 締結式は浪江町役場で行われ、吉田栄光町長と東武トップツアーズの足立雅彦執行役員・営業統括本部ソーシャルイノベーション推進部長が協定書を取り交わした。吉田町長は、これまでも同社が浪江町の復興に関わってきた経緯に触れながら「観光振興を大いに後押ししてくれると期待する」とあいさつした。

 足立氏は「震災学習を通じ災害を風化させない目的で対応していく中で、浪江町の今日までの歩みは欠かせない。それを後世に伝えていくことが企業の役目と考えた」と語り、協定を通じた地域振興に意欲を示した。