女性宅への侵入や盗み、盗撮...元相馬市課長に3年6月を求刑

 

 顔見知りの女性宅に侵入し、下着を盗んで隠し撮りをしたなどとして、住居侵入や盗みなどの罪に問われた南相馬市原町区西町の元相馬市課長の被告の男(55)=懲戒免職=の論告求刑公判は27日、福島地裁(三浦隆昭裁判官)で開かれた。検察側は懲役3年6月を求刑し、結審した。判決公判は11月9日午前10時から。

 論告で検察側は、被告が女性宅の鍵を不正に入手し、公務中の時間帯に盗撮などのため、女性宅に繰り返し侵入した点を挙げ「常習性は顕著で、規範意識が欠如している」と指摘した。

 最終弁論で弁護側は、被告が反省しているなどとして執行猶予付きの判決を求めた。

 被告人質問で被告は、病気の治療で仕事への不安があったとし「被害女性を見ると気分が落ち着いた。女性には以前から好意を寄せており、欲望が抑えられなかった」と供述した。