「428ブランド」に注目 福島の就労支援施設、マスクなど手作り

 
「共に生きるくろ~ば~」管理者の今井さん(前列中央)と利用者たち

 福島市の就労継続支援B型事業所「共に生きるくろ~ば~」の利用者が手がけるオリジナルマスクやピアスなどの製品「428(よつば)ブランド」が県内外で注目を集めている。管理者の今井久子さん(59)は「事業所の利用者たちが作り手としてこれだけできるとアピールしていきたい」と意気込む。

 同事業所は2020年4月に開所した。注目を浴びるきっかけとなったのは、21年に都内で販売した手作りマスク。シックな包装紙で包まれたレースのマスクは多くの人々の目に留まり、人気商品となった。その後、自分たちの商品を広く発信しようと22年7月に「428ブランド」を設立した。

 同事業所では「細かい作業が得意」「絵を描くのが好き」など、利用者がそれぞれの特徴を生かして作業に当たっている。アクセサリーづくりを担当する20代の女性利用者は「集中力はあるから長時間作っても飽きない」と楽しそうに話す。

 現在は29日にJR福島駅東口広場で開かれる「いきいき!ふくし秋祭り」に向け制作に励んでいる。今井さんは「いつかくろ~ば~の個展も開きたい」と今後の目標を話した。

 29日のイベント販売の時間は午前10時~午後3時。問い合わせは同事業所(電話024・572・4428)へ。

231028nk-topic2-1.jpg利用者たちが手がけるアクセサリーやマスクなどの「428ブランド」