第三者による「いじめ問題調査委」設置 郡山で初会合、実態調査

 

 郡山市の市立小学校に通う女子児童が同級生の男児に脚を蹴られてけがをするなどのいじめを受けた問題で、市教委は31日、第三者による「いじめ問題調査委員会」を設置した。第三者委は同日、初会合を開き、いじめの実態調査を始めた。調査結果と再発防止策を報告書にまとめ、市教委に答申する。

 第三者委は医療や心理、福祉などの学識経験者ら6人でつくり、初会合は非公開だった。市教委は当初、9月上旬にも第三者委の設置を予定していたが、日程調整などに時間を要して、ずれ込んだという。

 市教委は、聞き取り調査や医療機関の診断書から、同級生の男子児童1人が7月上旬の休み時間に校舎の廊下で、女子児童の脚を複数回蹴ってけがを負わせたなどと判断。いじめ防止対策推進法で定める「重大事態」と認定した。女子児童は打撲や捻挫、心的外傷後ストレス障害と診断され、現在も学校に通えていない状況が続いているという。

 女子児童の保護者は31日、福島民友新聞社の取材に「数カ月単位の日程で行われる第三者委では解決するまで時間がかかる。いじめによって学校に行けない子どものことを考えてほしい」と迅速な対応を求めた。