災害時に海への通行を規制「防災信号」 相馬と新地

新たに設置された防災対応型信号。大津波警報発令時には、信号機左下に矢印が点灯し、沿岸部へ向かう車両を規制する=相馬市中野
県警は、災害時に被害発生が予測される方面への車両の通行を規制する「防災対応型信号」を相馬署管内の交差点3カ所に設けた。同型信号の県内への設置は初めて。1日、現地で信号機を活用した交通規制訓練が実施された。
防災対応型信号3基は10月27日に相馬市と新地町の国道交差点に設置された。平常時は通常通り稼働するが、大津波警報が出た際には、災害時にだけ作動する矢印信号などで、沿岸部方面への交通を規制することができる。平常時から災害時への切り替えは、県警本部から遠隔で操作することもでき、迅速に沿岸部への車両の流れを規制し、人命が危険にさらされるのを防ぐことができるという。
訓練は、地震後に大津波警報が発令され、遠隔操作もできなくなったとの想定で実施された。相馬市の中野交差点では、パトカーで駆け付けた署員らが信号を操作し、災害時対応に切り替えた。佐久間正和交通規制課長は「防災対応型信号機を県民の皆さんに知っていただき、災害時の円滑な交通規制につなげたい」と話した。県警は今後、沿岸部を中心に同型信号の設置を進める方針。
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