歩道に出店、緩和へ検証 いわきで「ほこみち」社会実験開始

いわき駅前大通りの歩道に出店した店舗で、客に品物を渡す担当者(左)
福島県いわき建設事務所やいわき市などは3日、JRいわき駅前大通りで、歩道での出店などが可能になる歩行者利便増進道路(通称・ほこみち)の指定に向けた社会実験を開始した。19日まで飲食店など18店舗が出店し、期間中の効果や課題を検証する。指定されれば県内で初めてとなる。
ほこみちは道路占有許可の基準が緩和される国の制度。新型コロナウイルス禍での飲食業支援を目的に、店舗が屋外営業できるようにと始まった。国や県などの道路管理者が区間を定めて指定する。5月末時点で、全国44市町村の114路線が指定されているという。
いわき市での社会実験はいわき駅前の国道399号の約250メートル区間で行われ、飲食や物販、展示ブースなどが並ぶ予定。
初日は地元の鮮魚店おのざきなど4店舗・団体が通りに出店し、多くの人でにぎわった。
今回の事業は、地元有志などが道路空間の有効利用に向けたワークショップなどを実施してきたことがきっかけとなった。共催団体で市中心市街地活性化協議会の猪狩達宏会長は「通りで出店することで、市街地での回遊性向上が期待される。活性化につながってほしい」と期待を込めた。
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