鎮魂と古里再生願う 葛尾で「光のモニュメント」

 
復興交流館あぜりあの上空を照らした光のモニュメント=3日午後、葛尾村

 東日本大震災の犠牲者の鎮魂と古里再生の願い、支援への感謝を込めたイベント「光のモニュメント」は3日、福島県葛尾村で始まった。被災者の復興への強い思いを表すように、サーチライトが夜空に真っすぐ一筋の光線を描いた。

 旧原町市のシンボルで、関東大震災の一報を世界に伝えた磐城無線電信局の原町無線塔を光で再現し、復興への思いを寄せる機会にしてもらおうと2017年に始まった。今回は来年3月まで8市町村10カ所で点灯イベントを行う。同村の復興交流館あぜりあ駐車場で行われた点灯イベントでは、3本のサーチライトが夜空を照らした。実行委の須藤栄治代表(51)は「3月11日に向けて各地で点灯する。相双エリアの歴史と文化のつながりを深めるきっかけになればうれしい」と話した。

 次回は12月3日、飯舘村の大雷神社で実施する。問い合わせは実行委(電話090・4043・5753)へ。